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個人投資家間でユーロ相場に注目が集まっている

FX取引を手掛ける個人投資家の間で、今ユーロ相場の上昇を見込む強気派が増えているようです。

 

店頭FX会社の「ユーロ・円」取引の建玉をみると、ユーロ買い・円売りが全体に占める割合が少しずつと上昇し、18日にユーロの売り越しから買い越しに転じた。

 

欧州中央銀行(EBC)が南欧国債を無制限に購入すると決めた6日には、欧州債務問題に揺れるユーロが
転機を迎えた、1ユーロ=98円台で推移していた相場は急上昇を始めた。17日には約4カ月ぶりの高値を付けた。

 

これは、「逆張り」の傾向が強い個人投資家が、ユーロの上昇は一時的との弱気な見方から、ユーロ売り・円買いで臨んだ。ところが17日からは一転してユーロ買いが増え始めた。

 

「日米欧の相次ぐ緩和策がユーロの独歩高をもたらす構図を作った」と、業界関係者の方はこう分析している。

 

本来なら金融を緩和した国・地域の通貨には下げ圧力が高まりやすいが、EBCの追加緩和は債務問題への不安を和らげる形でユーロを下支えしている

 

13日に米連邦準備理事会(FRB)、19日には日銀が追随して追加の金融緩和を決定。日米欧がそろって追加緩和に動いたことで、「ユーロ高・ドル安・円安」の構図が確立した。

 

チャート上でもユーロの上昇を示す信号が点灯した。14日には過去200営業日の平均価格を結んだ「移動平均線」をいったん突破。相場の異常値を示す「ボリンジャーバンド」の上限も突き抜けた。

 

外為どっとコム総合研究所の調査によると、個人の約4割がテクニカル分析に移動平均を活用。200日線は「大局的な取引の平均として特に注視している」(40歳代男性)と注目度が高い。

 

だが欧州の債務問題や景気後退への懸念はくすぶり(20日に再び200日線を割り込んだ。ユーロが本格的に上昇するかは見極めが必要だ。

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